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ピアニストから見たクラシックギターの魅力

2022年3月15日
読了時間: 4分

更新日:3 日前

教室のYouTubeチャンネル「リベルテ音楽ちゃんねる」の企画で、ギタリストの清水先生にクラシックギターを習い始めて、1か月半が経ちました。以前から10年以上のクラシックギターファンですが、実際に演奏してみると、日々さまざまな発見があります。この記事では、ピアニストから見たクラシックギターの魅力を書いてみます。

ピアノとギターの共通点

普段ピアノを弾いている私にとって、ギターは新鮮な楽器ですが、共通点も感じます。まったく新しい楽器に挑戦するのもよいですが、共通点があれば、ハードルが高すぎず親しみやすいかもしれません。

ソロ楽器である

どちらも1人で完結できる楽器です。メロディと伴奏の両方を1人で弾けるため、ソロの作品を演奏できます。手軽に1人でハーモニーを生み出せることは、共通する魅力です。

弦楽器である

ピアノもギターも、弦の振動で音を出す楽器です。ピアノは弦をハンマーで叩き、ギターは弦を指ではじきます。そのため、一度音を出すと音の大きさは保たれず、減衰していきます。ヴァイオリンやクラリネット、声は音を出してからクレシェンドできますが、ピアノとギターは、振動の自然法則に従うほかありません。

この2つの共通点から、演奏する音楽がとても似ていると感じます。ギターとピアノの音楽がどちらも「オーケストラ」にたとえられるのは、役割が同じだからでしょう。

ピアニストから見たギターの魅力

私の主観も含まれますが、思いつく魅力を挙げます。

音色の繊細さ

クラシックギターは、弦を指ではじくシンプルな構造のため、自分の技術が音に直結します。ピアノは、1つの音を出すための鍵盤まわりの部品だけで70〜80個、ピアノ全体では8,000〜10,000個が使われています。機構が複雑で響板の響きも大きいため、ある程度の音質が保たれます。

自分の音色に正面から向き合うギターは、ごまかしが効きません。耳を澄まして演奏する必要があり、その分、奥の深い楽器だと思います。

ジャンルが豊富

ギターはピアノより手軽に持ち運べるため、昔から広い地域に普及しました。特に南米では、伝承音楽でギターがよく使われています。ギター音楽はスペインが中心と思われがちですが、ヨーロッパから南米まで、国や地域ごとに多様な作品があります。

特殊奏法が豊富

ピアノの特殊奏法には、弦を直接はじいたり擦ったりする内部奏法や、肘や手のひらで多数の音を同時に弾くクラスター奏法などがありますが、現代音楽を演奏しない限り、目にする機会はほとんどありません。ホールでは内部奏法が禁止されていることも多くあります。

一方ギターでは、ハーモニクスやピチカートをはじめとする特殊奏法が頻繁に登場します。和音の弾き方にはラスゲアードやストロークなどのバリエーションがあり、タンボーラ、タバレット、チャスキードといったパーカッション的な奏法もあります。奏法の多さでは、ギターがピアノを大きく上回ると思います。特殊奏法については、別の機会に詳しく書く予定です。

旋律楽器や声のように歌える

ギターでは、ビブラートとポルタメントができます。どちらも旋律楽器や声に特徴的な奏法です。ビブラートは弦を細かく震わせて音程を上下させ、ポルタメントは弦をはじいたあと、押さえた指をスライドさせます。ピアノは音を出したあとに変化をつける手段がペダルしかありませんが、ギターは弦に直接触れているため、声やヴァイオリンのようにメロディを歌わせることができます。

デュオから大人数まで、アンサンブルができる

デュオ、トリオ、カルテットからギターオーケストラまで、編成の選択肢が豊富です。編曲により、オーケストラ作品を弾くこともできます。

演奏以外の魅力

  • 簡単に持ち運べる:楽器のない場所でも、ギターを持っていけばどこでも演奏できます。ピアニストからすると、うらやましい点です。

  • 音量が小さい:人が話す声と同じくらいの音量といわれ、騒音のトラブルになりにくく、自宅で気軽に楽しめます。

  • 楽器が比較的安価:プロが使う楽器は、グランドピアノが100万円程度から、ギターが数十万円からです。初心者向けでは、電子ピアノが5万円程度から、アップライトピアノが30万円程度から、クラシックギターが2万円程度からとなっています(どちらも上を見ればきりがありません)。

最後に

以上が、ギターを始めて1か月ほどで感じた魅力です。ピアノにもギターにもそれぞれの良さがあり、共通する部分もあります。私は自分の音楽を深めるために、ギターからの学びを取り入れていきたいと考えています。また、クラシックギターの作品をピアノで弾くことで、そこから得たインスピレーションがギターの側にも伝わればうれしく思います。編曲活動にも生かせるよう、ギターの練習を続けます。

ギタリストの皆さまで、まだ私の知らないギターの魅力がありましたら、ぜひ教えてください。

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