大人初心者におすすめのピアノ教本|「エリーゼのために」が弾けるようになる
更新日:10月14日
芸術の秋の季節になりました。今年の秋はピアノを独学で始めてみようか、それともピアノ教室に通ってみようかと迷っている、大人の初心者の方に向けた記事です。今回は、老若男女を問わず憧れの曲になることが多いベートーヴェンの名曲「エリーゼのために」が弾けるようになる教本をご紹介します。
ブラインドタッチで弾ける 大人のための楽しいピアノスタディ 1〜3巻
角聖子 著/音楽之友社

この教本は、ピアノの鍵盤を見ずに弾くブラインドタッチを身につけながら練習していく内容です。パソコンのキーボードを見ずに素早く正確に文字を打つのと同じように、ピアノの鍵盤でもブラインドタッチができます。
まえがきで、著者の角聖子さんは次のように書いています。
「おとなのピアノの最大の魅力は、表現力にあります。そして、その表現力が自由に発揮できるための強い味方、それがブラインドタッチなのです。」
鍵盤を見ずに弾けるようになると、「曲を丸暗記しないと弾けない」ということがなくなり、たくさんの曲に触れられます。上達の速度が上がるだけでなく、耳で客観的に音楽を聴きながら演奏する余裕も生まれます。楽譜を機械的になぞるのではなく、音楽に自分の感情をのせて表現できるようになるのが理想です。
教本の内容

この教本では、ピアノを弾くときの基本の姿勢や手の形、正しい打鍵方法などが写真付きで説明されています。最初に音符の種類やリズムの取り方を学んでから、練習曲に進みます。
ブラインドタッチで演奏するためのナチュラルポジションの取り方や、楽譜と指の動きを一致させる方法を、効率よく学べる構成です。初心者でも無理なく進められるよう丁寧に説明されているので、リズム感さえあれば独学でも取り組めます。
1巻は1冊に30曲ほどが載っており、内容は盛りだくさんです。クラシック作品の有名な部分やポピュラー、童謡など、幅広い選曲がされています。収録曲の一部は次のとおりです。
第1巻の収録曲 新世界より「家路」 モーツァルト ピアノソナタ K.331 第1楽章より ジングル・ベル ローレライ 聖者の行進 歓びの歌 ほたるこい ミュゼット シューベルトの子守歌 かえるのがっしょう さくらさくら 月の砂漠 ほか
シニア世代向けの作品も多い印象ですが、クラシック作品や童謡も入っているので、幅広い年代の方に使っていただける教本だと思います。
3巻まで修了すると、どれくらい上達できるか
この教本は3巻セットで、最終目標は「エリーゼのためにを弾くこと」と「自由に楽しく音楽表現をすること」です。1・2巻ではブラインドタッチを取り入れながらピアノの基礎的な練習を行い、3巻ではその応用として、エリーゼのためにを原曲で弾くことに挑戦します。各巻の練習目標は次のとおりです。
第1巻 鍵盤を自在に扱う基礎練習 ・ナチュラルポジションでの、ブラインドタッチ(鍵盤を見ないで弾く)の練習 ・簡単な移動を伴うナチュラルポジションの練習 ・譜読みの練習とリズム練習
第2巻 鍵盤を自在に扱う応用練習 ・右手のノンナチュラルポジションの練習 ・左手のノンナチュラルポジションの練習 ・オクターヴ感覚を身につける ・自分の気持ちを込め、表情豊かに弾く練習 ・両手ノンナチュラルポジションの基礎 ・ペダルの練習
第3巻 鍵盤を自在に扱う総合練習 ・両手のノンナチュラルポジションの練習 ・楽譜と鍵盤の上手な見方 ・連続する和音の練習 ・速いフレーズを弾く練習 ・「エリーゼのために」を弾く練習
この教本で独学できる人・教室に通うほうがよい人

この教本には音名が振られていないことと、お手本の音源がないことから、音楽が全く初めての方には分かりにくい部分が出てくるかもしれません。冒頭にあるリズムの説明を理解し、実際にリズムに乗れるかどうかが、独学できるかの分かれ目になると思います。
演奏に最も大切な要素の一つが「リズム感」で、備わっているかどうかによって演奏のレベルが大きく変わります。リズム感には個人差があり、音楽未経験でも元々備わっている方もいます。不安な方は、ピアノ教室の先生に相談してみてください。
初心者でも、最初から音楽を楽しみましょう
楽譜どおりに弾けるようになることも目標の一つですが、ブラインドタッチを究めると、ピアノを自分の身体の一部のように使って、思い通りの音楽を表現できます。一歩先のゴールを目指して、この教本を開いてみてはいかがでしょうか。




