ライプツィヒはバッハだけでなく、たくさんの音楽家が拠点を置き活躍した場所です。
メンデルスゾーンもその内の1人。彼がライプツィヒで活動しながら暮らし、息を引き取った家に行きました。ライプツィヒの繁華街とは反対方向にある静かで落ち着いた住宅街にその家はあります。
中は1階から3階まですべて展示になっていて、かなりの規模です。展示がとても新しくて見せ方が近代的。楽しくて2、3時間たっぷり見学していました。
メンデルスゾーンの子供時代
メンデルスゾーンは銀行家の裕福な家庭に生まれ、幼いころから豊かな生活と教育を受けて育ちました。自宅には両親がよく音楽家や科学者などを招いていて、とても文化的な素養が育つには最高の環境であったようです。9歳の時にはもう演奏家としてデビューしています。
その評判は世間に知れるところとなり、先日ご紹介したワイマールのゲーテの邸宅にも何度も招かれ家のピアノを演奏していました。
ゲーテの家で演奏する12歳のメンデルスゾーン
この絵とワイマールで訪れたゲーテの家の客間が全く同じなので見てみてください。
1階はゲヴァントハウスの紹介
メンデルスゾーンがライプツィヒで活動を開始したのは26歳のころです。
ライプツィヒのゲヴァントハウス(ホールの名前)のオーケストラの常任指揮者として活躍しました。この職のほかにもライプツィヒの教会や合唱団、劇場などと協力して幅広く活動して、この街の音楽文化をとても豊かにしたようです。
1階部分にゲヴァントハウスについての紹介コーナーがあり、当時の建物の模型なども展示されていました。
ゲヴァントハウスは老朽化のためにメンデルスゾーンの時代の建物は残っていませんが、現在は建て替えられてこんな感じの建物になっています。
左側が現在のゲヴァントハウス
2階はメンデルスゾーンの生涯と当時の生活
2階に上がる階段は建設当時のままなのだそう。
両サイドから上り下りできる広々とした階段はお家の高級な造りを表しているような。
この2階の部分がメンデルスゾーンが住居にしていた場所です。
当時のスケッチ絵から部屋を再現したり、メンデルスゾーン家の家具をここに取り寄せて住んでいた当時の部屋の様子を再現していました。
この書斎は絵画を完全再現していました。家具や色使いなどにセンスがあって素敵です。
このようなサロンもあって、現在でも日曜日になるとコンサートが開かれています。
今回は曜日が合わず聴けませんでした。。
最後に息を引き取った寝室も遺品とともに残っています。
行ってみてわかった音楽家以外の素顔
メンデルスゾーンは音楽以外でも素養があり、語学は5か国語堪能、詩を書いたり水彩画を描いたりもしたそうです。
こんなスケッチが展示してありましたが趣味とは思えないほどの作品です。
他にもたくさんの水彩画が飾ってありました。
展示されている私物はどれもセンスがいいなぁという印象です。
実際に見ると印象が変わる
もちろんメンデルスゾーンの音楽だけ聴いても素晴らしいです。でも、この規模の博物館でたくさんの展示に触れると少し人間味が出てくるというか、この街で何を考えて何を見たりしていたのか想像して楽しんだり、そのイメージを持って演奏したりすることができると思います。
そして先日訪れたバッハ博物館もそうですが、伝え方が本当に考えられていてすごい。展示していて横に説明が書いてあるというのには変わりないのに、情報の入ってきやすさが違って来ます。
目立つものに興味を惹かれて「おっ!」と思わせておいて、気づいたら周りを固められている感じ(笑)
メインになるものや、体験できるものが置いてあって、その周りを関連のもので埋め尽くしたような感じ。
どこもおすすめになってしまいますが、メンデルスゾーン・ハウスは絶対行く価値ありです。
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