ピアノ教室は何才から通うべき?【お子さま編2】
更新日:10月11日
ピアノを教えていると、「ピアノは何才から習い始めるのが良いですか?」とよく尋ねられます。この問いに「○才からです」と言い切るのは、実は難しいことです。
「始めたい時」が始め時
私なりの結論は、お子さまが始めたいと思った時に始めるのが一番良い、ということです。ピアノや音楽に興味を持ち、「やってみたい」と思った時の好奇心を、入り口にしてほしいと考えています。
一般的には4〜6才ごろ
ネットでは「4才〜6才から」と書かれていることが多く、年齢で答えるなら私もそのくらいをおすすめします。ただし、個人差が大きく、正解のない質問です。3才でレッスンできるお子さまもいれば、小学校入学後に始めて、2年以上早く始めた子をすぐに追い抜くお子さまもいます。
一対一のレッスンを始める時期は、年齢よりもレッスンが成り立つかどうかに左右されます。目安は次のとおりです。
・家族以外の人とおしゃべりができる
・椅子に一人で座っていられる
・先生の話を聞くことができる
・数や色の名前が分かる
これらがそろえば、レッスンを進められる頃だと思います。「まだ無理かな」と思っていても、体験レッスンで十分にできることもあります。まずは体験レッスンで様子をご覧ください。
3才以前の音楽レッスンは必要?

近年は習い事の低年齢化やカリキュラムの多様化が進み、0歳から通える音楽教室もあります。私自身、大手楽器店に勤めていた頃に幼児コースを担当し、2才の生徒さんを教えたことがあります。当時の内容は次のようなものでした。
・童謡やアニメの歌を歌う
・音楽に合わせて手拍子や簡単なリズムを叩き、身体を動かす
・ごく簡単なピアノと読譜の導入、ドレミや音符を覚える
・お絵かきなど
保護者の方も一緒に参加され、お子さまにとって楽しい時間として心に残っていたのではないかと思います。グランドピアノの音を幼い頃から身近に聴ける機会にもなっていました。グループや親子のリトミックも各地の教室でよく見かけます。ピアノのレッスンを始める前の導入として通うのも良いと思います。
音楽を「お勉強」にしないために
最後にお伝えしたいのは、音楽=お勉強、お稽古という捉え方を、幼いころから持ってほしくないということです。音楽は、「楽しい」が下地になっていてほしいと思います。
一番大切なのは、幼いころから音楽が身近にある日常を過ごすことです。お母さんが童謡を歌ってくれる。良い音楽が部屋に流れている。好きな曲を一緒に聴く。リズムに合わせて思い思いに踊る。アコースティック楽器の演奏を身近に聴く。こうしてリズムや歌、楽器の音に自然に親しむことで、音楽が育つ下地ができていきます。楽しいことへの吸収力は、驚くほどです。
耳が育つ、絶対音感がつく、リズム感がつくといったことは、生まれ持ったものに加えて、ご家庭の環境にも左右されます。普段から音楽に囲まれていることが、ピアノを始める前の準備にもなります。
早く教室に通い始めれば良い、というものではありません。美しい自然を見る、絵本を読む、美味しいものを食べる、思い切り身体を動かす、気の向くままに何かを作る。感性がのびのびと育つ時期には、そうした経験をたくさん積んでほしいと思います。
そして、ピアノや音楽に好奇心が芽生えた時には、ぜひ教室へお越しください。初めての習い事でご不安な方も、いつでもご相談ください。


